特攻機発進之地

陸上自衛隊国分駐屯地正門前


 この地は、大東亜戦争中の昭和

十八年出水海軍航空隊国分分遣隊

が設けられ翌十九年八月十五日国

分海軍航空隊として開隊、連日隊

員の訓練を重ねたところであった

が、昭和二十年初め敵軍沖縄本土

に迫る頃、海軍特別攻撃隊の基地

として使用され、四百人余の若き

有志達が莞爾として雲流れる果て

遥か逝いて帰らざる壮途につき、

祖国の危急に殉じた思出深い土地

である。

この碑は国の安泰を念じながら散

華せる、これら若人の御霊のとこ

しえに安らかならんことを祈念し

以って祖国の平和復興に資せんた

め、国分市及び自衛隊並びに一般

有志たちの浄財と陸上自衛隊国分

駐屯部隊員の労力奉仕により之を

建立したものである。

 

昭和三十九年八月十五日


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